もともとは薬剤師として正社員で病院や調剤薬局、ドラッグストア、漢方薬局などで働いていましたが、どうやら私は1つの会社に長くとどまれない性質らしく。最長で約5年です。
長くとどまれない、と言ってもケンカして辞める、とか勢いで辞めることはありませんでした。むしろそれらとは無縁で、今でも退職した職場に遊びに行ったり元同僚とご飯食べたり飲みに行ったりしています。仕事が嫌で辞めたこともありません。次にやりたいことが分かってしまうと前にしか進めないようでして。
人手不足のところ申し訳ないとは思うけれど、なるべく迷惑かけないように、辞める際には早めに伝えるようにはしていました。辞意を伝えてから半年以上たって辞めることがほとんど。もしくは採用面談で辞める時期を伝えていました。
半年で辞める予定です、と言ったところに採用されたときは正直驚きました。で、本当にそれぐらいで辞めました。最後に正社員として採ってもらったところは、いずれ起業したいので2年半くらいで良いならどうぞ的な感じでお伝えしました。で、実際2年半後に法人を設立し、有休をめいっぱい使って正社員は辞めましたが、その後半年くらいは非常勤で働いて辞めました。
各々のところで色々好き勝手やらせてもらってそれなりには楽しかった。ルーティンでは残業もほとんどした覚えがない。パワハラも知らない。贅沢ですね。でもとにかく面倒くさがりなんです。週に5日働くの面倒（と言いつつちゃんと出社はしてました）。週休4日くらいがちょうどいいなあ。
面倒くさがりだけど、仕事は好きで、いざというときは全力で頑張りたいので、社員が会社の文句を言っているのを聞きたくない（会社の仕組みをとてもよく理解しているのなら別ですよ）し、だったら直接言えばいいのに言わない、なんでも人のせいにしたり、論点をすり替えたり、責任逃れしたり、中途半端にしたり、困っているので手を差し伸べると甘えや怠けが出たり・・・という姿勢に疑問が隠せなくなってきました。それに仕事できない人に限って残業するほどの業務量じゃなくても残業するし、仕事できる人ほど休みとると業務回らなくなるからと休みづらくなってしまってなんかフェアじゃない変な世の中にうんざり。そんな環境に振り回されるのもうんざりってことで何か一人でやってみようと起業しました。
それと、常に身軽でいたかった。起業しても店舗や事務所を構えず、時間や場所に縛られないで仕事したかった。こりゃ絶対会社員向いてないはずだわ～と今になって思います。
今は依頼を受けて色々なところで支援を行ったり、イベントなどで薬膳茶を試飲販売したりしています。依頼を受けるところは全国チェーンではなく地元や近隣で展開している事業所に限定しています。言い方は悪いけど大規模なチェーンは体力もあるし自分たちでどうにかできると思われます。チェーン店も個人商店もそれぞれにいいところはあり、どちらもうまく共存してほしいので少しでも役に立てればいいと思います。
しばらく運営してみて、私のように社会に属するのが性に合わないと悩む同業者にノウハウを提供できるようになり、仲間が増えればいいなと思います。そうすれば地域医療の問題が解決するのではと思います。ノウハウを提供して仲間が増えたら、仲間に託して自分はまた別の事業を行う、というのが今後の展望です。ちなみに、本気度を確認するため有料になるかと思います。確かに自分のペースで働けるけど、責任もついてまわってくるのでメリットだけではないし覚悟がないならやらない方がいい。
まだ駆け出しで偉そうなこと語ってしまったけど、私はこれといって取柄もなく、特に仕事できるわけではありません。周りに優秀な薬剤師がたくさんいます。だから自分みたいなのが一人くらいいてもいいかなと思うのと、そういった熱心な薬剤師たちを支えたいのです。
最後に。普通に薬剤師として働いていた方がよほど安泰だったと思います。それでも今が一番楽しいです。
以上。
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