薬がキライな薬剤師MIOです。
薬がキライと言っていますが、病院や調剤薬局、ドラッグストア、漢方薬局などで少々勤務したことはあります。
しかし、もっと予防医療に関わりたい、というのと、
時間や場所に縛られず働きたい、というのと、
熱心に仕事を頑張っている薬剤師たちが周りにたくさんいたので、一人くらい変な奴がいても良いだろう(笑)と思って脱サラしました。
薬はキライだし、特別仕事できるわけでもなし。
でもなぜか棚卸とかお金の計算は好きでした!おそらく数字が好きなんだよね。
そこで、
薬局でお薬代(窓口で支払う料金)を節薬(節約、じゃなくてあえて節薬)できないか個人的に考えてみました。
最終的には生活習慣を見直して薬を飲まなくても良い状態にできるのが良いとは思いますが、まずはその前に、生活習慣を変えずに、何かできることがないかを考えてみました。
お薬手帳を持参する!(難易度♠)
6か月以内に同じ薬局で受付し薬手帳を持参した場合、窓口会計が10~40円安くなります(施設基準により適用されない薬局もあります)。お薬手帳で飲み合わせをチェックして不要と思われる薬を、医師の了承を得て減らしてもらうと薬剤料も減ります。(★補足★あり)
残っている薬や使わなくなった薬があれば伝える!(難易度♠)
調整して飲んでいる下剤、一時的に使っていた塗り薬や湿布、飲み忘れて余ってしまった錠剤や漢方薬など調整してもらうと手持ちの薬も活用できて薬代も節薬になります。(★補足★あり)
ジェネリック医薬品に変更する!(難易度♠)
ジェネリックに変更可能な場合はおすすめです。(先発品と適応が一致しないものが一部あり注意が必要なので医師や薬剤師にご相談ください)
配合剤にしてもらう!(難易度♠♠)
複数の成分が配合された配合錠はそれぞれ別に処方されるより価格が安くなるものが多いです。経過が安定している場合はこちらがおすすめです。(A錠、B錠→AB配合錠)(*注*AB配合錠のジェネリック医薬品がまだ出ていなくて、A錠かB錠にジェネリック医薬品がある場合は配合錠に変更するよりそれぞれをジェネリック医薬品にした方が安くなるかもしれません)
薬の飲む時間をそろえてもらう!(難易度♠♠♠)
剤数(用法が何種類あるか)をまとめると技術料が下がることがあります。ただしすべてのお薬の飲む時間を変更できるわけではなく、保険適用範囲内であって、他のお薬の飲み合わせや治療に影響ないと医師が判断した場合に限ります。
(A錠 朝食後、B錠 夕食後 2剤とカウント→A錠 B錠 朝食後 1剤とカウント)(錠剤と水剤は同じ用法でも別カウントになります)
(その他)
セルフメディケーションの活用 (併用薬がある場合、薬剤師がいる店舗が良い)
市販薬で対応できるときは病院にかかるより安く済むかも。合併症がある方は注意。
一包化
一包化するのに技術料が発生しますが、飲み忘れや飲み間違いが多くてお薬が増えてしまう場合は一包化をしてもらった方がコストを抑えられる場合があります。
高額療養費制度
医療費が高額になる場合は認定証の入手を。
基本料の違い
薬局によって基本料が違います。薬局の規模や処方箋の受付枚数、集中度、取り組み具合によってそれぞれです。違いはあるものの、低いから・高いから・良い悪いというものではないと思っています。より納得が得られる医療を受けられる薬局を選ぶようにしましょう。
★補足★ *薬を減らしたのに会計が高くなることがある*
薬局側で残薬を調整の依頼や、飲み合わせのチェックをして医師に提案・報告し処方内容が変更になった場合は加算が発生することがあります。それでも薬剤料の方が高い場合は節薬になります。残薬は病院で診察時にお話しできたらされた方がスムーズでお得です。
単細胞の私がとりあえず思いついたのはこんな感じ。
それにしても例外や条件付きの事もあり色々補足して見にくくなっている。。
もしかしたらもっと補足したりする部分があるかもしれません。
現実的でない部分もありますが、少しでも参考になれば。医療の質を落とさずに節薬できる部分はした方がいい。塵も積もれば山となる、だからみんなが取り組めば医療費が抑制できるかも、なんて夢見ています。
これらで節薬したうえで、さらに生活習慣の見直しでお薬を減らしていければ良いと願っています。